記者:粟村千晶

新しくうつわを買うと、空きスペースにどんどん重ねてしまい、結局いつも同じものを使ってしまう。来客用に買っておいたティーセットが見つからない… そんな経験が1度はありませんか?
今回は、使いたいうつわがすぐに取り出せて、見た目もすっきりとする収納方法をご紹介。この方法とおりにするだけで理想の食器棚が実現します。
1日あればできるので、ステイホームの期間にぜひお試し下さいね。
はじめる前に~やっておきたい2つのこと

収納する前に、まずは以下の2つのことを行うのがポイントです。
大変そうに感じるかもしれませんが、これをやることで使いやすい食器棚がキープできます。
1.絶対やって欲しい「全部出し」
収納を見直す際、まずやるべきことは「全部出し」。
食器棚が使いにくい原因の1つがうつわの多さです。食器がたくさんあって使いたいものが見つからない。重ねすぎて取り出しにくいというもの。
それを解消するには、テーブルの上などに全部出してみること。出すことで、どんなうつわを持っているか一目で分かります。
同じようなグラスばかり持っている、箱にしまったまま使っていないお皿があるなど、どんなうつわを持っているか知ることができます。
探していたものが見つかる効果もありますよ。
2.うつわを分ける
たくさんあるうつわ。ふだん使うものは、だいたい決まっていませんか?
食器棚の使いやすさは、よく使うものがすぐ出せること。
そのため、使用頻度別にざっくり分けましょう。この「ざっくり」というのが大事。分け方に悩みすぎでしまうと、その後の作業が続きません。結局片付かないままになってしまいます。
以下の4つのグループに分けるとやりやすいです。
①毎日使うもの:茶碗、汁椀、マグカップ、大皿(カレーなどに使える)など。
②ときどき使うもの:ワイングラス、ふた付のおわん、来客用のティーセットなど。
③年に数回使うもの:お正月用の重箱、アウトドア用の食器セットなど。
④使えないもの・使わないもの:欠けているうつわ、粗品でもらった好みでないお皿など。
④のグループのうつわは、将来使うことがないと思われます。思い切って手放しましょう。
今日からできる うつわの収納ポイント

使用頻度別に配置 ~よく使ううつわから収納
上記で分類したうつわをよく使う順、グループ①から収納していきます。
よく使うものは、取り出しやすい場所に配置するのが鉄則。
取り出しやすい場所とは、 「目線から腰までの位置(=ゴールデンゾーンといいます)」。
腰をかがめたり、背伸びをせずに取り出せる場所に使用頻度の高い、一軍のうつわを配置することで、使い勝手が良くなります。
また、子供用のうつわをお子さんの目線にあった低い位置に置くことで、お手伝いの習慣を身に付けることもできます。
さらに、お正月用の重箱のように使用頻度が低く軽いものは、棚の上段に。重い土鍋などは、下段に収納しましょう。地震などで落下した場合、事故防止にもなります。
7割収納を心がける
うつわがぎっしり詰まった食器棚は使いにくいもの。取り出しやすさを考えて、手が入るすき間を空けておきましょう。
お皿を重ねるなら5枚までなどとルールを決めると簡単。重ねすぎると、下のものを使わなくなってしまいます。
一緒に使うものはまとめて収納
私はティーポット、ティーカップ、湯呑などお茶に関する物は1つの引出しにまとめています。まとめることで、使いたい時にすぐに取り出せますし、片付けも簡単です。
そのほか、朝食用のお皿とマグカップをトレイにまとめて「朝食セット」を作っておくと朝食準備がスムーズに。まとめることで、家事の時短が実現!探し物もなくなり、自由時間が増えるという嬉しい効果もあります。

スペースは四角に区切る
引出しや棚の中など、収納場所はたいてい四角形。スペースを無駄にしないためには、空間を四角に区切るのがポイントです。仕切り板やファイルボックスなどを使うと、より多くのうつわを収納することができますよ。
細かいものは引出しを活用

箸置きや、豆皿、カトラリーなど細かいものは引出し収納がおすすめです。
引出しのメリットは、開けた瞬間、一目で何があるか分かること。探すことなくさっと取り出すことができるので、ほかのうつわの収納にも応用できます。
おわりに
今回紹介した収納ポイントは、どれも簡単なものばかり。ちょっとしたことに気を付けるだけで、格段に使いやすい食器棚に生まれ変わりますよ。
うつわの収納に悩んでいる方は試してみてくださいね。
提案する人
粟村千晶
プロ・テーブルウェアスタイリスト®・整理収納アドバイザー1級・
ルームスタイリスト1級他多数の資格を持ち多くのWEBメディアにライターとして記事を
執筆。
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