古民家で深呼吸「熊本・甲佐旅」
- 塚越 真澄

- 2 日前
- 読了時間: 3分
全国各地を訪れ、その土地の町並みや暮らしの空気を感じる。
そんな旅をよくしていますが、欠かせないキーワードの一つが、うつわ。
その土地で生まれ、使われてきたものに触れることで、自分だけの旅になるような気がします。
今回は、うつわ好きの筆者の心に残った、熊本・甲佐への小さな旅をご紹介します。

1. <NIPPONIA 甲佐 疏水の郷>
今回の旅の目的地は、水路の水音が心地よく響く町、甲佐。
熊本市内や空港からは車で約40分の場所にあります。
宿泊したのは、築130年のたばこ店・旧松永邸を改修した宿「NIPPONIA 甲佐 疏水の郷」。
全3室のみの小さな宿で、ゆったりとした時間が流れていました。
印象深かったのは、レセプションの縁側や廊下、客室のあちこちにさりげなく生けられた季節の花々です。
支配人に伺うと、地元の焼きものに、宿の周辺や坪庭に咲く季節の草花をあしらっているのだそう。
朝ごはんは松花堂スタイルで、部屋に届けていただきます。
可愛らしい小鉢は、地元の窯元による特注品とのこと。
建物、うつわ、草花と、宿の隅々まで日本の美しさがつまった空間でした。
どこを切り取っても絵になる宿は、写真好きな方にもおすすめです。
2. <Trattoria San Vito>
夕食は、宿の紹介でイタリアンレストランへ。
築140年の古民家・旧西村邸を活用したお店で、吹き抜けに映える柱や梁が印象的です。

熊本地震以前は「西村民俗資料館」として使われていた建物でした。
一時は地震の被害で取り壊しの危機もあったそうですが、地元の方々の想いによって蘇ったそうです。

お料理は、熊本や九州の新鮮な食材を使ったものばかり。
和のうつわに盛り付けられたイタリアンは、味はもちろん、目にも楽しい美しさでした。

古民家の空間の中で、心地よい夕食のひと時となりました。
(※2026年2月現在はディナー営業は休止中で、ランチのみ営業されています)
3. <月花 熊本の器と暮らしの道具>
町歩きの途中に立ち寄った、「月花」。
熊本の焼きものや手仕事の道具が並び、萩見窯の作品や小代焼など、日々の暮らしにすっと馴染むうつわに出会えます。
宿で見かけた、赤い花柄が可愛い郷土玩具の花手箱にも、ここで再会。
店主さんに伺うと、NIPPONIA 甲佐 疏水の郷の花活けも担当されているとのこと。
(※月花さんによる花生けは2026年3月末で終了されています)

選ばれているすべてのものが、日々の暮らしの楽しみにつながりそうです。
さいごに
熊本市内から少し足を伸ばして訪れる、甲佐の町。
慌ただしい日常を離れ、静かに深呼吸できる旅になるはずです。
うつわ好きな人、古民家好きな人が心惹かれる魅力があふれています。
あなたらしい旅を楽しんでみてください。

NIPPONIA 甲佐 疏水の郷
Trattoria San Vito
月花 熊本の器と暮らしの道具
Text & Photo: Masumi Tsukagoshi


















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