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【ホーチミンうつわ旅】伝統とモダンが交差する街で、とっておきの「一皿」に出会う

  • 執筆者の写真: 粟村千晶
    粟村千晶
  • 1月23日
  • 読了時間: 6分

こんにちは。

今回は、年末に訪れたベトナム・ホーチミンのうつわ旅についてお伝えします。



日々、ギャラリーや美術館で日本の伝統的な焼き物や作家物のうつわを見にいくことが多いですが、海外のうつわにも興味があります。


この記事では、私が実際に訪れたお店とうつわ旅の楽しみ方を紹介します。

うつわが好きな方、ベトナムやアジアへの旅に興味がある方の参考になれば嬉しいです。


ホーチミン訪問の目的はソンベ焼と出会うため

私のホーチミンでの目的は、街歩きを楽しむことと「ソンベ焼」の専門店を訪れるため。


ソンベ焼は、ベトナム南部(旧ソンベ省)で生まれた焼き物。

バッチャン焼が繊細で装飾的であるのに対し、ソンベ焼はより庶民的でタフ。最大の特徴は、お皿を重ねて焼く際にできる「ぽつぽつとした凹凸」と、手描きの花模様です。


かつては「安価な日用品」として扱われていたソンベ焼ですが、近年はその素朴な味わいが見直され、日本でも人気です。厚みがあって丈夫なので、メインディッシュやパスタ皿として、気負わず使えるのが魅力です。


私は目黒の雑貨店で出会ったのをきっかけに、素朴な模様とカラフルな色使いに魅せられ、すっかりファンに。以来、都内のポップアップイベントなどに足を運ぶようになりました。

ただ、SNSで目にする現地の店舗の品ぞろえをいつか見てみたいという思いは消えず、今回念願叶って訪れました。



ホーチミンで訪れたうつわのショップ


まず紹介するのが、今回の旅の目的である、ソンベ焼のお店。

中心地の喧騒から少し離れた路地裏にたたずむショップには、現地ならではの充実の品ぞろえでした。


emMèo saigon(エンネオサイゴン)

日本人店主が営むこのお店は、下町の長屋のような空間に突如現れる「ソンベ焼の宝庫」。

生活感あふれる中庭を抜けて店に入ると、現地の職人と手がけた美しい手描きの陶器や、今では貴重となったヴィンテージのうつわが整然と並んでいます。

私はここで、八角形のプレートと、そば猪口としても使えそうなフリーカップを購入。 手描きならではの微妙な線の揺らぎは、量産品にはない温もりがあります。




Nhà và Saigon(ニャーヴァーサイゴン)


さらなる「発掘」を求めて、古いアパートの2階にある「Nhà và Saigon」へ。 看板もなく、地元の人が集う飲食店や住宅の合間にあるドアを恐る恐る開けると、そこにはヴィンテージ陶磁器の山が広がっていました。

テーブルの下にもお皿の山!全部見たくなります
テーブルの下にもお皿の山!全部見たくなります

床に座り込み、一枚一枚お皿をめくっていく時間は、うつわ好きにとっては至福のひととき。 私が手に入れたのは、ステンシルのようなデザインのヴィンテージ皿。うち1枚は幸せが重なることを意味する「囍(ダブルハピネス)」の文字が入ったものをセレクト。

柄のズレや色の濃淡が一点一点異なり、まさに「世界に一つだけ」の出会いでした。




Amai(アマイ):アートのようなモダンなうつわ


ホーチミンの注目エリア・タオディエン地区(2区)にある「amai(アマイ)」のショールームです。


ベルギー人とオランダ人の女性デザイナーが手がけるこのブランドは、今やホーチミン土産の代名詞。その最大の特徴は、手びねりのような絶妙な「ゆがみ」と、豊富なカラー展開。


ショールームに足を踏み入れると、パステルカラーからシックなアースカラーまで、空間がさまざまな色で埋め尽くされています。

日本では実店舗で扱っているお店がとても少ないので、ラインナップの充実ぶりに感激! アウトレット品やセール品もあり、ブランドのファンならずとも宝探し気分で楽しめます。


私が特にひかれたのは、日本の伝統技法にインスパイアされた「Kintsugi(金継ぎ)」シリーズ。ベトナムの職人の技術と西洋のデザイン、そして日本の感性が融合したその姿に、うつわの持つボーダーレスな可能性を感じました。




うつわ旅を成功させるための注意点

これからホーチミンへ行かれる方に、うつわ旅を楽しむための注意点をお伝えします。

行きたいお店はマップを活用し、事前にリストアップ 隠れ家的なお店は、タクシーの運転手さんも場所を知らないことがあります。また、英語が通じないことも多いので、Googleマップにピンを立てるなど、スマホの画面を見せながら向かうのがスムーズです。


営業日時を必ずチェック

個人店は午後からの営業(14時オープンなど)や、定休日が不定期なこともあります。SNSなどで最新情報を確認しましょう。


パッキンググッズは持参

買ったうつわを割れずに持ち帰るため緩衝材(プチプチ)とテープを持参すると安心です。ホテルの部屋でパッキングし直す際、衣類やタオルで挟むように固定するのが割らないための秘訣です。


ホーチミンは多様なうつわが集まる街:エリア別の特徴を紹介

サイゴン中央郵便局はフランス植民地時代の建築が魅力。中ではお土産を買うことができます。
サイゴン中央郵便局はフランス植民地時代の建築が魅力。中ではお土産を買うことができます。

2025年に地下鉄が一部開通し、ますます進化を続けるホーチミン。

街を歩いて感じたのは、ここが多種多様な文化が混ざり合う「うつわの街」であるということです。


ベトナムのうつわといえば、トンボの柄が特徴のハノイ近郊の「バッチャン焼」が有名ですが、今回の旅で、それ以外にもさまざまなうつわがあることを実感。

活気あふれる街中には、洗練されたモダンなブランドから、路地裏に隠れたヴィンテージの名店まで、うつわ好きの心をくすぐる素敵な出会いがありました。


以下のエリアを訪れることで、幅広いジャンルのうつわを手に入れることができます。


【ホーチミンでうつわをさがすならここ!】

〇ドンコイ通り周辺

高級ホテルやブティックが並び、ギャラリーのような雑貨店やセレクトショップのようなお土産店が多いです。

amaiの支店やベトナム漆器など、ハイセンスなうつわが見つかります。


〇ベンタイン市場周辺

市場内は観光客向けのリーズナブルな商品が中心。バッチャン焼や木製食器、ラタンのコースターなどまとめ買いに向いています。

周辺の裏通りや古いアパートの中に、ヴィンテージ食器を扱う隠れ家店があります。


〇タオディエンエリア

「ホーチミンの代官山」とも呼ばれる、外国人駐在員が多く住むおしゃれなエリア。

地下鉄の駅から徒歩圏内で、うつわを扱うセレクトショップが集まっています。


旅の記憶を食卓へ:うつわ旅に出かけてみませんか


今回の旅で購入うつわは、早速コーヒーカップや夕食の取り皿として使っています。


うつわを洗うたび、お店を探して路地裏をさまよった時間を思い出します。これこそが、旅先でうつわを買う醍醐味ではないでしょうか。


ベトナムの伝統と現代のセンスが交差するホーチミン。 皆さんも、自分の好みや暮らしにあった特別な一枚を探しに、ぜひ訪れてみてください。

きっと、あなたの日常を彩る素敵な出会いが待っていますよ。

 
 
 

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